英国、次期駐中国大使に元首相首席秘書官が内定 父は元香港総督
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2月20日、 英国の次期駐中国大使に元香港総督を父に持つピーター・ウィルソン氏(写真)が内定したことが分かった。ハーグで2018年10月撮影(2025年 ロイター/Piroschka van de Wouw)
Kate Holton Andrew MacAskill Joe Cash
[ロンドン/北京 20日 ロイター] - 英国の次期駐中国大使に元香港総督を父に持つピーター・ウィルソン氏が内定したことが分かった。3人の関係筋が明らかにした。数カ月以内に着任する見通しという。
同氏は駐オランダ大使と駐ブラジル大使を歴任しているほか、ジョンソン元首相の首席秘書官を短期間務めたこともある。在中国大使館での勤務経験もあり、中国語を話す。
英労働党政権は、歴代の保守党政権下で人権や香港、安全保障上の懸念を巡って何年も緊張が続いた中国との関係を強化している。
ウィルソン氏の父、デビッド・ウィルソン氏は1987─92年に香港総督を務めた。
英外務省はコメントを避けた。
一方、中国外務省の郭嘉昆報道官は21日の定例記者会見で「現在、中英関係は改善と発展の兆しを見せており、英国大使館はこの過程で重要かつ積極的な役割を果たしている」と述べた。