NZ指標、景気の持ち直し示唆=中銀チーフエコノミスト
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ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)のチーフエコノミスト、ポール・コンウェイ氏は21日、経済指標などのデータについて、ニュージーランド経済が2024年半ばに底を打ち12月に徐々に持ち直し始めたとの中銀の見解と一致しているとの見方を示した。写真は中銀の建物。ウェリントンで2022年11月撮影(2025年 ロイター/Lucy Craymer)
Lucy Craymer
[ウェリントン 21日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)のチーフエコノミスト、ポール・コンウェイ氏は21日、経済指標などのデータについて、ニュージーランド経済が2024年半ばに底を打ち12月に徐々に持ち直し始めたとの中銀の見解と一致しているとの見方を示した。
ロイターのインタビューで述べた。一部の企業は改善を感じ始めているはずと指摘した。
ニュージーランドの昨年第3・四半期の国内総生産(GDP)は、季節調整済み前期比で1.0%減少。2四半期連続のマイナスで、テクニカルリセッション(景気後退)に入った。
コンウェイ氏は、製造業とサービス業を含むデータは「いくつかのビジネスが既に好転を感じ始めていることを示唆している」と分析。「労働市場は経済活動に遅れる傾向がある。企業は人員採用を考え始める前に、成長が回復し、将来も成長が持続するという確信を持つ必要がある」と述べた。
ニュージーランド中銀は今週、政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き下げて3.75%とした。利下げは4会合連続。