米、加州高速鉄道事業の補助金40億ドル取り消し検討へ調査開始

2月20日、トランプ米政権は、カリフォルニア州の高速鉄道プロジェクトに支給された約40億ドルの補助金を取り消すかどうかの検討を開始した。写真はトランプ米大統領。ワシントンで7日撮影(2025 ロイター/Kent Nishimura)
David Shepardson
[ワシントン 20日 ロイター] - トランプ米政権は、カリフォルニア州の高速鉄道プロジェクトに支給された約40億ドルの補助金を取り消すかどうかの検討を開始した。
有権者は2008年に同プロジェクト向けに100億ドルの債券発行を承認したが、コストが増大し、トランプ氏は強く批判している。
約40億ドルの補助金はバイデン前政権の運輸省が提供した。
運輸省の連邦鉄道局は20日、ダフィー運輸長官の指示で、セントラルバレーのマーセド─ベーカーズフィールド間の建設資金を巡る調査を開始したと発表した。
同省は当初サンフランシスコとロサンゼルスを結ぶプロジェクト全体が330億ドルで2020年までに完成するはずだったが、マーセド─ベーカーズフィールド間だけで当初の総額を上回る費用がかかるとしている。
ダフィー長官は「あまりにも長い間、納税者は大幅に予算が超過し遅延しているカリフォルニア高速鉄道プロジェクトに補助金を提供してきた」と述べ、調査結果次第で他の適切なインフラ事業に資金を回す可能性を検討するとした。