ユーロ圏GDP、第1四半期前期比+0.4%に加速 スペインがけん引

欧州連合(EU)統計局が30日発表したユーロ圏の第1・四半期域内総生産(GDP)速報値は前期比0.4%増加で、市場予想(0.2%増)を上回った。写真は、欧州委員会の外に掲揚されるEU旗。2023年11月、ブリュッセルで撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[フランクフルト 30日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が30日発表したユーロ圏の第1・四半期域内総生産(GDP)速報値は前期比0.4%増加で、市場予想(0.2%増)を上回った。昨年第4・四半期(0.2%増)から加速した。
前年比では1.2%増と、昨年第4・四半期と変わらずで、市場予想(1.1%増)を上回った。
前期比0.6%増だったスペインがけん引した。ただ低い税率を誘因に海外多国籍企業が多く進出しているアイルランド(3.2%増)が統計をゆがめている可能性があり、エコノミストはアイルランドを除くと0.2%成長にとどまったと推計する。
またトランプ米政権の関税政策、それによる金融市場の不安定化で第2・四半期に入ってから情勢は大幅に悪化している。