米財務長官、EUと相互の関税引き下げ「不可能でない」と発言=仏経財相

4月30日、フランスのロンバール経財相は、欧州連合(EU)と米国が相互に課す工業製品関税の引き下げにベセント米財務長官が不可能なことではないとの認識を示したと述べた。写真は、マクロン仏大統領。4月3日、パリで代表撮影(2025年 ロイター)
[パリ 30日 ロイター] - フランスのロンバール経財相は30日、欧州連合(EU)と米国が相互に課す工業製品関税の引き下げにベセント米財務長官が不可能なことではないとの認識を示したと述べた。同相は先週、ワシントンでベセント氏を含むトランプ米政権高官と会談した。
EUは、米国の関税措置に対し報復措置を取ったが、米が相互関税を一時停止したことを受け、報復関税を一時停止し、双方が工業製品への関税をゼロにすることを提案している。
ロンバール氏は、先週のワシントン協議について「以前の(関税)水準に戻すだけでなく、もっと低くしたいとベセント氏に申し入れた」と国内ラジオに語った。ベセント氏は「不可能なことではない。協議は始まったばかりだ」と述べたという。
米政権は態度を軟化させ、関税の水準よりも非関税障壁の方が重要だと考えていると述べた。