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コンゴ反政府勢力、東部要衝に進軍 政府はルワンダが支援と非難

2025年02月17日(月)14時11分

2月16日、コンゴ民主共和国(旧ザイール)の反政府勢力「3月23日運動(M23)」が東部・南キブ州の州都ブカブ中心部に進軍したと明らかにした。コンゴ政府はM23を支援する隣国ルワンダが停戦要請を無視しているとして非難した。写真はブカブの刑務所から煙が立ち上がる様子(2025年 ロイター)

[16日 ロイター] - コンゴ民主共和国(旧ザイール)の反政府勢力「3月23日運動(M23)」が16日、東部・南キブ州の州都ブカブ中心部に進軍したと明らかにした。コンゴ政府はM23を支援する隣国ルワンダが停戦要請を無視しているとして非難した。

M23は1月下旬、北キブ州の州都ゴマを奪取後、商業の中心都市であるブカブを目指していた。ブカブ進軍で同国東部において政府の統制がさらに弱まることになる。

政府も反政府勢力のブカブ進軍を認め、ルワンダ軍も同市に入ったと非難。ただ、市全域がM23の支配下にあるわけではないとしている。

ルワンダは、同国がツチ族主導のM23と共に戦闘に加わっているというコンゴや国連、西側諸国の主張を否定し、コンゴ軍と共闘するフツ族民兵の脅威から自国を防衛していると主張している。

英外務省は声明で「M23とルワンダ軍がブカブに入ったことは、事態の深刻なエスカレーションで、地域紛争が拡大する危険性を高めている」と懸念した。

国連によると、ブカブ進軍に当たって戦闘はほとんど見られなかったという。

コンゴは、電気自動車や携帯電話のバッテリーの主要部品であるコバルトの世界最大の生産国。また、銅生産では世界第3位で、コルタン、リチウム、スズ、タングステン、タンタル、金などの鉱床もある。

ロイター
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