ベトナム、米国からの農産物輸入拡大の用意 米関税のリスク拡大
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ベトナムのグエン・ホン・ジエン商工相は米国からの農産物輸入を拡大する用意があると述べた。写真は、農夫の手から落ちるトウモロコシ。2024年2月、イリノイ州バッファローで撮影(2025年 ロイター/Lawrence Bryant)
Khanh Vu Francesco Guarascio
[ハノイ 14日 ロイター] - ベトナムのグエン・ホン・ジエン商工相は米国からの農産物輸入を拡大する用意があると述べた。政府が14日明らかにした。
トランプ米大統領は13日、米国の輸入品に関税を課している全ての国に「相互関税」を課すと発表している。
ベトナムはアップルやサムスンなど多国籍企業の製造・輸出拠点となっており、米国の関税で大きな打撃を受ける可能性がある。昨年の対米貿易黒字は過去最高の1235億ドルで、中国、欧州連合(EU)、メキシコに次いで多かった。
同相は今週の会合でマーク・ナッパー駐ベトナム米国大使に「市場を開放し、米国からの農産物輸入を増やす用意がある」と伝えた。
米政府のデータによると、昨年の米国の対ベトナム輸出の4分の1以上は農産物。大半が綿花、大豆、ナッツ類だった。
ベトナムは米国の主要貿易相手国の中で特に関税差が大きく、米国よりも高い輸入関税を課している。
世界貿易機関(WTO)によると、ベトナムは輸入関税率は平均9.4%。