トランプ氏とモディ氏、印の人権問題に言及なし 首脳会談で
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トランプ米大統領とモディ印首相は13日にホワイトハウスで開いた首脳会談で幅広い問題を協議したが、共同記者会見でもオンライン声明でも人権への言及はなく、人権や少数者の権利侵害といったデリケートな話題は避けた形になった。13日撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 13日 ロイター] - トランプ米大統領とモディ印首相は13日にホワイトハウスで開いた首脳会談で幅広い問題を協議したが、共同記者会見でもオンライン声明でも人権への言及はなく、人権や少数者の権利侵害といったデリケートな話題は避けた形になった。
米国では長らくインドの人権問題が懸念になっていたが、インドが対米貿易を拡大し、中国に対抗するパートナーとして影響力を強める中、こうした懸念は超党派で二の次になっており、2期目のトランプ政権でもこの傾向が続くと専門家はみている。
シンクタンク、ウィルソン・センターの南アジア研究所のマイケル・クーゲルマン所長は「トランプ氏がインドの人権問題について立場を表明する可能性は低い。それは主に、彼の外交政策が利益に基づいており、海外の人権問題など価値観に基づく考慮の余地がほとんどないからだ」と述べた。
シンクタンク、チャタムハウスのチーティジ・バジパイ上級研究員は、モディ氏とトランプ氏は人権へのアプローチなどで似通った「強権的」指導者だと指摘した。