米副大統領、対ロ制裁・軍事行動を示唆 和平交渉巡り圧力=WSJ
2月13日、英ウォールストリート・ジャーナルによると、バンス米副大統領は、ロシアのプーチン大統領がウクライナの長期的な独立を保証する和平協定に合意しなければ、米国はロシアに対する制裁や軍事行動に踏み切る可能性もあると述べた。ミュンヘンで撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)
[13日 ロイター] - バンス米副大統領は、ロシアのプーチン大統領がウクライナの長期的な独立を保証する和平協定に合意しなければ、米国はロシアに対する制裁や軍事行動に踏み切る可能性もあると述べた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が13日報じた。
バンス氏はインタビューで、米国がプーチン氏に対して使えるのは「経済的手段もあれば、もちろん軍事的手段もある」と指摘。また、「さまざまな形はあるが、われわれはウクライナが主権と独立を維持することを重視している」と述べた。
トランプ米大統領は12日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、ウクライナでの戦争終結に向けた交渉を直ちに開始することで合意したと明らかにした。ウクライナのゼレンスキー大統領とも個別に電話協議した。
ウクライナでは、同国抜きで米ロがウクライナを巡る2国間合意を結ぶのではないかとの懸念が広がったが、トランプ氏は13日、戦争終結に向けたロシアとのいかなる和平協議にもウクライナが参加するとの見解を示した。
ウクライナは14日に開かれるミュンヘン安全保障会議でロシア側と協議するのは時期尚早としている。
WSJによると、バンス氏は「多くの人々に衝撃を与えるような合意が生まれると思う」とし、「トランプ大統領は狭い視野でこの件に臨むつもりはない。『全ての選択肢があり得る。合意を結ぼう』と言うだろう」と語った。