米国防長官、欧州に防衛費増額求める 「戦闘能力向上が最重要」
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ヘグセス米国防長官は14日、訪問中のワルシャワで記者会見し、欧州諸国が防衛費を増額すべきとの考えを改めて示した。同日撮影(2025年 ロイター/Agencja Wyborcza.pl/Robert Kowalewski/via REUTERS)
[ワルシャワ 14日 ロイター] - ヘグセス米国防長官は14日、訪問中のワルシャワで記者会見し、欧州諸国が防衛費を増額すべきとの考えを改めて示した。「5─15年後に何が起こるかはより大きな議論の一部だが、最も重要なのは欧州諸国の戦闘能力の向上だ」と述べ、「今こそ投資すべき時だ。米国の存在が永続すると想定することはできない」とも強調した。
ヘグセス氏は、今年の防衛費支出を国内総生産(GDP)比4.7%としているポーランドを模範例として挙げ、欧州の北大西洋条約機構(NATO)加盟国が安全保障に財政負担を増やすべきだとの米政権の要請をあらためて強調した。
13日にブリュッセルで開かれたNATO国防相理事会では、欧州の防衛は欧州が第一に責任を負うべきだと主張。米国は中国を含む多くの脅威に直面しているとも言及した。
ヘグセス氏は12日、ウクライナに関し、ロシアがウクライナ南部クリミア半島を併合するなどした2014年以前の国境に戻るのは非現実的で、米政権はウクライナのNATO加盟がロシアとの戦闘停止に資するとは考えていないとの見解を示している。