メキシコCPI、1月は前年比+3.59%に鈍化 中銀は利下げ加速
![](https://f.img-newsweekjapan.jp/headlines/images/world/2025/02/10/2025-02-10T030759Z_1_LYNXMPEL19038_RTROPTP_3_STORM-BERYL.jpg)
2月7日、メキシコ国家統計地理情報局(INEGI)が発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.59%上昇した。写真はメキシコのカンクンにあるスーパーマーケットで昨年6月撮影(2025 ロイター/Paola Chiomante)
[メキシコ市 7日 ロイター] - メキシコ国家統計地理情報局(INEGI)が7日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.59%上昇した。伸びは前月の4.21%から鈍化し、ロイター調査のエコノミスト予想(3.61%)も下回った。
前月比では0.29%上昇と前月の0.38%から鈍化。ロイター調査では0.31%と予想されていた。
変動の激しい食品とエネルギーを除くコア指数は前年同月比が3.66%上昇、前月比は0.41%上昇。市場予想はそれぞれ3.70%と0.45%上昇だった。
メキシコではインフレ率が中銀目標の2─4%に収まっているのに加え、昨年第4・四半期がマイナス成長となり、中央銀行は利下げが可能になった。
中銀は6日の金融政策会合で、政策金利をそれまでの2倍の50ベーシスポイント(bp)引き下げて9.50%とし、インフレ緩和につれ今後も同規模の利下げを行う可能性があると示唆した。
パンテオン・マクロエコノミクスの中南米チーフエコノミスト、アンドレス・アバディア氏はCPI統計について「昨日の中銀のハト派的姿勢を後押しする良い数字。ただ昨年第4・四半期に通貨ペソ下落は引き続き物価安定にとって短期的リスクだ」と述べた。