インド、米との貿易摩擦回避に関税引き下げ検討 首脳会談控え
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2月10日、インドのモディ首相(写真)は、トランプ米大統領との会談に先立ち、米国のインド向け輸出を促進し、貿易摩擦を回避する可能性のある関税引き下げを検討している。写真は露カザンで昨年10月撮影(2025 ロイター/Maxim Shemetov)
Sarita Chaganti Singh Shivangi Acharya Shivam Patel
[ニューデリー 10日 ロイター] - インドのモディ首相は、トランプ米大統領との会談に先立ち、米国のインド向け輸出を促進し、貿易摩擦を回避する可能性のある関税引き下げを検討している。政府関係者が明らかにした。
モディ氏は12─13日に米ワシントンを訪れてトランプ氏と会談する予定。トランプ氏は先月、モディ氏と電話会談を行った際、公平な二国間貿易関係を構築するため、インドは米国製の安全保障機器の輸入を増やすべきだ強調した。
インドは電子機器や医療機器、手術機器、化学製品の一部など、少なくとも12分野の関税引き下げを検討している。こうした関税引き下げは政府の国内生産計画に沿ったものであると3人の政府高官が語った。
匿名を条件に明かした政府関係者によると、譲歩が検討されているのは、インドが主に米国から調達している品目や食器用アンテナや木材パルプなどより多く輸入する可能性がある品目という。
政府当局者によると、早期の米国訪問で「米中間に起きている貿易戦争のような状況」を回避することを望んでいるという。