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ハマス、人質3人新たに解放 イスラエルは収監者183人釈放へ

2025年02月09日(日)14時24分

 パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意に基づき、ハマスは8日、イスラエル人の人質3人を新たに解放した。写真は解放された人質の男性。提供写真(2025年 ロイター/Haim Zach/GPO)

Hussam al-Masri Nidal al-Mughrabi Emily Rose

[ガザ/エルサレム/カイロ 8日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意に基づき、ハマスは8日、イスラエル人の人質3人を新たに解放した。イスラエル側も収監しているパレスチナ人183人の釈放を開始した。

人質3人は痩せ細り衰弱しているように見え、停戦合意の下で先に解放された18人より状態が悪かった。ネタニヤフ首相は、弱った人質の姿は衝撃的だとし、問題に対処すると語った。

これまでに16人のイスラエル人と5人のタイ人の人質が解放され、583人のパレスチナ人収監者が釈放された。停戦の第1段階は1月19日に発効して以来、ほぼ維持されている。

一方、トランプ米大統領がガザを巡り、パレスチナ人が別の土地に再定住した後に米国が掌握し、経済発展させるという計画を提案して以来、残る76人の人質全員が解放される前に停戦合意が破綻するのではないかと懸念が高まっている。

停戦合意の第1段階では、イスラエル人人質のうち子どもや女性、高齢者ら33人を解放、引き換えに2000人近いパレスチナ人収監者を釈放する。残る人質の解放と、イスラエル軍のガザ撤退に関する合意を目指す第2段階の交渉は今週始まった。

ロイター
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