EU外相「ロシアは安保の存続に関わる脅威」、防衛費増額を主張
欧州連合(EU)の外相に当たるカラス外交安全保障上級代表(写真)は22日、ロシアがEUの安全保障の存続に関わる脅威になっていると指摘、これに対処するには防衛費を増やすしかないと述べた。17日撮影。(2025 ロイター/Johanna Geron/File Photo)
[ブリュッセル 22日 ロイター] - 欧州連合(EU)の外相に当たるカラス外交安全保障上級代表は22日、ロシアがEUの安全保障の存続に関わる脅威になっていると指摘、これに対処するには防衛費を増やすしかないと述べた。
カラス氏は欧州防衛機関(EDA)の年次会議で演説し「ロシアは今日も明日も、そしてわれわれが防衛への投資を怠る限り、安全保障の存続に関わる脅威となる」と発言。
「私は対ロシア強硬派と言われるが、私は単にロシアについて現実主義的なだけだと思う」とし、EUの防衛費が不十分だとのトランプ米大統領の指摘は正しいとの認識を示した。
トランプ氏は今月、北大西洋条約機構(NATO)加盟国は国防費を国内総生産(GDP)比5%に引き上げるべきとの考えを示した。
カラス氏は「誰が見ても戦争を防ぐために支出を増やす必要があることは間違いないはずだ。だが、戦争に備える必要もある」と述べた。