ドイツ次期首相候補、トランプ氏との交渉に欧州団結呼びかけ
1月21日、2月のドイツ総選挙後に次期首相就任が有力視されているキリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首は、欧州が団結して交渉で強い立場を取れば、トランプ米大統領は欧州にとって注目すべきパートナーとなり得ると述べた。ダボスで撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ベルリン 21日 ロイター] - 2月のドイツ総選挙後に次期首相就任が有力視されているキリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首は21日、欧州が団結して交渉で強い立場を取れば、トランプ米大統領は欧州にとって注目すべきパートナーとなり得ると述べた。
世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)の討論会で、「トランプ氏は交渉人だ。だから、われわれが提供できることを考えよう。例えば米国から軍事装備を調達しなければならない場合、欧州レベルでまとめて購入してはどうか」と述べた。
しかし、メルツ氏の意見にはフランスが反発するとみられる。フランスは大規模な防衛産業を持ち、他の欧州連合(EU)加盟国が米国製の兵器購入を選んでいることにしばしば不満を表明している。
メルツ氏は「欧州側が共通の望みを認識していれば、(トランプ氏は)われわれにとって注目すべきパートナーとなり得る」と述べた。
同氏はトランプ氏同様、民間部門での経歴を持っている。