ローマ教皇が「聖年」開幕行事、途上国の債務軽減も訴え
12月24日、ローマ教皇フランシスコ(写真)は、キリスト教カトリック総本山バチカンのサンピエトロ大聖堂でクリスマスイブのミサと、信者らの過ちに許しを与える「聖年」の開幕を告げる行事を行った。写真はクリスマスイブのミサで演説する教皇。バチカンで撮影(2024 ロイター/Guglielmo Mangiapane)
Joshua McElwee
[バチカン市 24日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコは24日、キリスト教カトリック総本山バチカンのサンピエトロ大聖堂でクリスマスイブのミサと、信者らの過ちに許しを与える「聖年」の開幕を告げる行事を行った。
聖年はほぼ25年ごとに実施され、期間中にローマとバチカンを訪れる信者は自らの罪について特別な赦免を得ることができるとされる。
サンピエトロ大聖堂の青銅製の扉を教皇が通り抜けて聖年が開幕。教皇庁によると、2026年1月6日までの期間中に最大10万人の信者がこの扉をくぐる見通しという。
一方、ミサには推定6000人が参加し、会場外ではスクリーンで2万5000人余りが視聴した。
教皇は「希望の徳」に焦点を当てた説教で、希望とは「古い慣習にとらわれたり、平凡さや怠惰に溺れたりしないようにとの呼びかけだ。希望は私たちに、間違ったことに怒り、それを返る勇気を見つけ出すよう求めている」と語った。
さらに教皇は聖年という機会を利用する形で、途上国の債務負担を軽減してほしいと訴えた。
2000年の聖年には当時の教皇ヨハネ・パウロ2世が債務減免を求め、2000年からの15年で1300億ドルの債務が帳消しにされている。
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