台湾軍が防空訓練実施、総統の外遊控え
台湾軍は28日早朝、頼清徳総統の外遊を週末に控え、防空訓練を実施した。写真は台湾・屏東の訓練場で実弾射撃訓練に備える兵士たち。8月撮影(2024年 ロイター/Ann Wang)
Ben Blanchard Yimou Lee
[台北 28日 ロイター] - 台湾軍は28日早朝、頼清徳総統の外遊を週末に控え、防空訓練を実施した。
頼総統は30日から太平洋島しょ国を訪問し、米国にも立ち寄る予定で、台湾や地域の安全保障当局者によると、これを口実に中国が近く、台湾周辺で軍事演習を実施する可能性が高い。
台湾空軍司令部は午前5時から2時間、「総合的な防空戦闘計画演習」を実施し、航空機、艦船、ミサイルシステムが参加したと発表した。頼氏の外遊には言及しなかった。
訓練は「防空作戦の全体的な有効性を強化し、防空部隊の対応と交戦手順を確認するもの」と説明。
「敵情の変化に直面する中、潜在的な脅威や課題を予測し、防空安全を確保するため、われわれはさまざまな実践的訓練を通じて防衛力を強化し続ける」と述べた。
台湾国防部(国防省)はロイターに対し、訓練は四半期ごとに実施される定期的なものだと説明した。
中国は今年、台湾周辺で大規模な演習を2回実施している。