米当局、ウエスタン・アセットの債券運用トップを詐欺罪で起訴
米連邦大陪審は25日、資産運用会社ウエスタン・アセット・マネジメント(WAMCO)の元共同最高投資責任者、ケネス・リーチ氏(70)が取引配分で一部顧客の口座を優遇したとして起訴した。写真は米SECのロゴ。ワシントンで21年撮影。(2024年 ロイター/Andrew Kelly/File Photo)
Jonathan Stempel
[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米連邦大陪審は25日、資産運用会社ウエスタン・アセット・マネジメント(WAMCO)の元共同最高投資責任者、ケネス・リーチ氏(70)が取引配分で一部顧客の口座を優遇したとして起訴した。
ニューヨーク州南部地区連邦地検によると、罪状は4件の詐欺罪と1件の虚偽陳述罪。
ウエスタンの親会社フランクリン・リソーシズは8月にリーチ被告に対する調査が行われていると公表。これに伴い被告は休職扱いとなっていた。
被告は米証券取引委員会(SEC)から民事裁判も起こされており、弁護士が争う考えを示している。
当局によると、被告は2021年1月から23年10月までの間、米国債デリバティブ(金融派生商品)に関し取引初日の好不調で優遇する口座とそれ以外の口座の取引配分を決定していた。「マクロ・オポチュニティーズ」戦略の口座を優遇していたという。
WAMCOの顧客は10月31日までの4カ月間で、同社が運用する資産の約15%に相当する550億ドルを引き揚げている。その大部分は調査公表以降、流出した。
フランクリンの株価は年初から24%下落している。