WHO、エムポックスの緊急事態を継続 感染者増加や範囲拡大で
11月22日、世界保健機関(WHO)は、エムポックス(サル痘)の感染拡大が引き続き公衆衛生上の緊急事態であると発表した。画像は、「エムポックスウイルス陽性」と書かれた試験管。8月20日撮影のイメージ写真(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
[ロンドン 22日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は22日、エムポックス(サル痘)の感染拡大が引き続き公衆衛生上の緊急事態であると発表した。
WHOは8月にアフリカのコンゴ民主共和国を中心にエムポックスの感染が広がったことを受けて緊急事態を宣言した。
WHOは緊急委員会を開き、エムポックスは依然、最高の警戒レベルである国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態であると判断した。
感染者数の増加と感染範囲の拡大、現場で対応する際の課題、各国間の一貫した対策の構築と継続の必要性に基づいて決定したと説明した。
今年に入りコンゴを中心にアフリカ全土で4万6000人以上がエムポックスに感染した疑いがあり、1000人以上が死亡したとみられる。
エムポックスを巡っては2022年に緊急事態を宣言し、新規感染者や死者数の減少を受けて23年に終了していた。
今回は、変異株「クレードIb」が拡大したことから公衆衛生上の緊急事態を宣言した。