中国、日本人の短期ビザ免除を再開 林官房長官「交流円滑化に期待」
11月22日、中国はビザ免除措置を拡大し、日本、ブルガリア、ルーマニア、クロアチア、モンテネグロなどを11月30日から対象に加えると、中国外務省報道官が明らかにした。写真は中国外務省の建物と国旗。2022年2月、北京で撮影(2024年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)
[北京/東京 22日 ロイター] - 中国外務省の報道官は22日、短期滞在のビザ免除措置の対象に日本を含む9カ国を追加すると発表した。期間は今月30日から2025年末まで。中国の決定を受け、林芳正官房長官は「日中間の交流が一層円滑化される」と期待感を示した。
中国政府は、新型コロナウイルス感染拡大阻止のため2020年3月から15日以内の短期滞在のビザ免除措置を暫定的に停止していた。
林官房長官は臨時閣議後の会見で「日中関係の基礎は両国の国民間の交流にこそあり、ビザ免除措置の早期再開をこれまでも求めてきた。今回の免除措置により、両国間の交流が一層円滑化されることを期待する」と述べた。
今回ビザ免除措置の対象に追加されたのは、このほかブルガリア、ルーマニア、クロアチア、モンテネグロなど。
中国の国営中央テレビ(CCTV)によると、今回追加の各国を含め、措置の対象38カ国について、免除期間を15日から30日に延長する。中国はこれまで、観光と貿易促進のため韓国と一部欧州諸国にはビザ免除を認めていた。