トランプ氏が言及した看護学生殺害事件、不法移民の男に終身刑
米南部ジョージア州の上位裁判所は20日、看護学生の女性を殺害したとして殺人罪などに問われていたベネズエラからの不法移民の男に対し、仮釈放なしの終身刑を言い渡した。この事件は大統領選でトランプ前大統領が不法移民を攻撃する際に何度も言及していた。写真はトランプ氏の支持者ら。米ニューハンプシャー州ゴフスタウンで3月撮影(2024年 ロイター/Brian Snyder)
Joseph Ax
[20日 ロイター] - 米南部ジョージア州の上位裁判所は20日、看護学生の女性を殺害したとして殺人罪などに問われていたベネズエラからの不法移民の男に対し、仮釈放なしの終身刑を言い渡した。この事件は大統領選でトランプ前大統領が不法移民を攻撃する際に何度も言及していた。
有罪判決を受けたのはホセ・イバラ被告(26)。検察によると同被告は2月22日、ジョギング中のレーケン・ライリーさん(22)を暴行しようとしたが、抵抗されたため殺害した。ライリーさんはジョージア州アセンズのオーガスタ大学に籍を置く看護学生だった。
トランプ氏や共和党議員らは不法移民が多くの凶悪犯罪を引き起こしているとする根拠のない主張をする際に、ライリーさん殺害事件を頻繁に引き合いに出していた。
判決を受けてトランプ氏は自身のソーシャルメディア、「トゥルース・ソーシャル」に、「ライリーさんに正義を。われわれの愛するライリーさんを殺した不法入国者は、恐ろしい犯罪の全てにおいて有罪であることが判明した」と投稿した。