感謝祭休暇の米旅行者、過去最多の8000万人に=業界団体
11月18日、 全米自動車協会(AAA)は感謝祭を含む11月26日から12月2日までの旅行者数が8000万人弱と、前年同期比約170万人増え、過去最高を更新するとの見通しを明らかにした。感謝祭で移動する人々で混雑するシカゴ・オヘア空港で2023年11月撮影(2024年 ロイター/Vincent Alban)
Doyinsola Oladipo
[ニューヨーク 18日 ロイター] - 全米自動車協会(AAA)は18日、感謝祭を含む11月26日から12月2日までの旅行者数が8000万人弱と、前年同期比約170万人増え、過去最高を更新するとの見通しを明らかにした。
アメリカン航空は、21日から12月3日の乗客数が昨年を約50万人上回る830万人に達すると見込む。デルタ航空は感謝祭期間中の12日間の乗客数が前年比5%増加し、過去最高の650万人になると予想している。
サウスウエスト航空とアメリカンは12月1日に旅客数がピークを迎えるとの見通しを示した。
ユナイテッド航空は、28日の感謝祭に続く週末3日間の乗客数は前年から20%増えたが、週明け2日間の需要は横ばいと明らかにした。13日間の総旅客数は過去最高の620万人を見込んでいる。
旅行予約アプリ「ホッパー」によると、今年の国内旅行の平均航空運賃は10月末時点で273ドルと、前年を9%上回っている。しかし、2022年や新型コロナ前の水準よりも低い。
AAAによると、国際線の予約数は昨年の感謝祭と比較して23%増加しているが、平均航空運賃は5%下落している。
<自動車旅行>
AAAは自動車による国内旅行者を前年比130万人増の7170万人と予測している。
原油価格の下落により、21年以来初めて全国平均ガソリン価格が1ガロン=3ドルを下回る可能性がある。
<バス、クルーズ、鉄道旅行>
AAAによると、バスなど他の交通手段で移動する人は230万人弱と前年比9%増加し、19年からは18%増となる。
これはクルーズ人気の高まりによるところが大きく、国内外クルーズの予約は昨年の感謝祭に比べて20%増加している。
鉄道大手アムトラックの広報担当者は、昨年は11月18─26日の利用者が100万人を超えたが、今年はさらに増える見込みだと述べた。