原油先物、小幅下落 ハリケーンの勢力弱まる見通し
11月7日、アジア時間の原油先物は小幅下落。写真は米テキサス州の油田で2018年8月撮影(2024 ロイター/Nick Oxford)
[シンガポール 8日 ロイター] - アジア時間8日の原油先物は小幅下落。メキシコ湾で発生したハリケーン「ラファエル」について、米国の石油・ガス生産に影響が出るリスクが低下したとの見方が広がっている。
市場は引き続きトランプ次期米大統領の政策が供給にどのような影響を与えるか見極めようとしている。
0209GMT(日本時間午前11時09分)時点で北海ブレント先物は0.26ドル(0.3%)安の1バレル=75.37ドル。米WTI先物は0.35ドル(0.5%)高の72.01ドル。
前日はともに1%近く上昇していた。週間では北海ブレントが3.1%上昇、WTIは4.1%上昇。
米国ではラファエルの影響で日量39万1214バレルの原油生産が停止しているが、米国立ハリケーンセンターはラファエルがメキシコ湾をゆっくりと西に進み、米国の油田・ガス田から遠ざかると予想。8日から週末にかけて勢力が弱まるとの見方を示した。
前日は次期トランプ政権がイランとベネズエラへの制裁を強化し、供給が制限される可能性があるとの見方が支援要因となった一方、ドル高と中国の原油輸入減少が上値を抑えた。
中国の10月の原油輸入は9%減と、6カ月連続のマイナス。米原油在庫の増加も圧迫要因となった。