午後3時のドルは152円後半へじり安、重要イベント一巡で小康
11月8日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の152円後半で取引されている。写真は1ドル紙幣。2021年11月撮影(2024年 ロイター/Murad Sezer)
Shinji Kitamura
[東京 8日 ロイター] -
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の152円後半で取引されている。米連邦公開市場委員会(FOMC)が前日に予想通り0.25%の利下げを実施し、ここ2カ月ほど相次いだ重要イベントラッシュが一巡したことを受け、ドル/円は久々に落ち着いた値動きが続いた。
ドルは朝方の152円後半から153円前半へ一時上昇した後、再び152円後半へ反落する方向感に乏しい展開となった。きょうは実需の売買が集中する5・10日で輸入企業などの買いが一時優勢となったもようだが、関連売買が一巡すると緩やかに下落へ転じた。
アジア時間の米金利が小幅ながら低下基調となったこともあり「急上昇したドルを週末前にいったん売り戻す動きが出ているようだ」(国内金融機関アナリスト)との声も聞かれた。ドルは今週、6日朝方の151円前半から7日の高値154円後半まで3.4円上昇する大きな値動きとなった。
9月の自民党総裁選から始まった重要イベントラッシュが、前日のFOMCで一巡したことで、不安定な動きが続いたドル/円はいったん落ち着きを取り戻すのではないか、との指摘も出ていた。
この日の通貨オプション市場では、1カ月物の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)が9.6%付近と、バイデン大統領が不出馬を表明した7月下旬以来の水準へ低下した。
円の買い戻しは対ドル以外の通貨に対しても進行。週初から2.4円上昇した豪ドルは、3カ月半ぶりとなる前日海外の高値102円半ばから、101円半ばへ下落した。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 152.80/152.81 1.0781/1.0782 164.74/164.76
午前9時現在 153.17/153.18 1.0795/1.0796 165.35/165.37
NY午後5時 152.93/152.95 1.0803/1.0804 165.22/165.25