エムポックスの重症化しやすい新タイプ、英で初の感染確認
10月30日、 英健康安全保障庁はアフリカで感染が拡大しているエムポックス(サル痘)ウイルスの新しいタイプ「クレード1b」の感染者を国内で初めて確認したと発表した。写真は同ウィルスの着色電子顕微鏡写真。NIAID提供(2024年 ロイター)
[ロンドン 30日 ロイター] - 英健康安全保障庁は30日、アフリカで感染が拡大しているエムポックス(サル痘)ウイルスの新しいタイプ「クレード1b」の感染者を国内で初めて確認したと発表した。ただ、英国内で感染が広がるリスクは依然低いと説明している。
クレード1bは、2022年に世界的流行をもたらした「クレード2」に比べて重症化しやすいとされる。今回の感染者はアフリカへの渡航歴があり、専門の病院に移送された。
世界保健機関(WHO)は今年8月、クレード1bの感染者数の急増について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言。これまでにブルンジ、ルワンダ、ウガンダ、ケニア、スウェーデン、インド、ドイツ、コンゴ(旧ザイール)で感染が確認されている。
健康安全保障庁などの当局は、感染者と接触があった人の状況を見守っており、必要なら検査やワクチン接種を実施すると説明している。