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独首相「中国との競争恐れる必要ない」、国内自動車メーカーに訴え
2024年10月22日(火)11時54分
10月21日、ドイツのショルツ首相(写真)は、国内の自動車メーカーは中国との競争を恐れるべきでないとの考えを示した。写真はドイツのベルリンで18日撮影(2024 ロイター/Elizabeth Frantz)
[クッペンハイム(ドイツ) 21日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は21日、国内の自動車メーカーは中国との競争を恐れるべきでないとの考えを示した。新たな産業政策の一環の投資と位置付けているメルセデス・ベンツ初のバッテリーリサイクル工場の開所式で述べた。
首相は南西部クッペンハイムにある工場で行われた式典で「中国は電気自動車(EV)でわが国よりはるかに優れていると言う人がいるが、ドイツ企業がこの競争を恐れる必要はない」と言明。過去にも韓国や日本との熾烈な競争を乗り越えてきたと指摘した。
また「わが国に損害を与える関税には反対だ」と述べ、中国製EVに対する欧州連合(EU)の関税に反対するドイツの立場を改めて示した。
さらに、鉄鋼業界のようにダンピング(不当廉売)や補助金が実際に欧州の生産者に不利な状況をもたらした場合にはEUとして関税措置を講じるべきとの見解を示した。