ニュース速報
ビジネス

基調的インフレ指標、9月はまちまち 2%割れ続く=日銀

2024年10月22日(火)14時32分

日銀が22日に発表した9月の基調的なインフレ率を捕捉するための指標はまちまちの結果となった。写真は日銀本店の前を歩く人。東京で23年4月撮影。(2024年 ロイター/Androniki Christodoulou/ File Photo)

Takahiko Wada

[東京 22日 ロイター] - 日銀が22日に発表した9月の基調的なインフレ率を捕捉するための指標はまちまちの結果となった。最頻値や加重中央値が伸び率を高めた一方で、刈込平均値は伸び率を縮小した。ただ、いずれも伸び率の変化は0.1%ポイントと小さい。引き続き、3指標とも2%を下回っている。

最も頻度の多い上昇率である「最頻値」(2020年基準)は前年比プラス1.4%、上昇率の高い品目順に並べ、品目のウエートを加味した際の分布で中央の値である「加重中央値」はプラス0.8%と、ともに前月を小幅に上回った。上昇率分布で上下10%を機械的に除いた「刈込平均値」はプラス1.7%に鈍化した。

9月の上昇品目の比率は76.1%と、前月の74.7%を上回った。下落品目は18.2%で、前月の19.9%を下回った。

一連の指標は日銀が総務省発表の全国消費者物価指数をもとに算出し、毎月発表している。18日発表の9月の生鮮食品を除く総合指数(コアCPI)は前年同月比プラス2.4%と、前月のプラス2.8%を大きく下回った。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:衆院選後の円急騰リスク台頭、自公過半数割

ビジネス

英HSBC、事業再編を発表 初の女性CFOを指名

ビジネス

英公的部門純借り入れ、4─9月は公式予測上回る 課

ビジネス

午後3時のドルは一時151.10円まで上昇、3カ月
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選 イスラエルリスク
特集:米大統領選 イスラエルリスク
2024年10月29日号(10/22発売)

イスラエル支持でカマラ・ハリスが失う「イスラム教徒票」が大統領選の勝負を分ける

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 2
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「ATACMS」攻撃、無防備な兵士たちを一斉爆撃
  • 3
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア兵の正面に「竜の歯」 夜間に何者かが設置か(クルスク州)
  • 4
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 5
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
  • 6
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 7
    トルコの古代遺跡に「ペルセウス座流星群」が降り注ぐ
  • 8
    「常軌を逸している」 トランプ、選挙集会で見せた「…
  • 9
    「なぜその格好...」ルーブル美術館を貸し切った米モ…
  • 10
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 1
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 2
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア兵の正面に「竜の歯」 夜間に何者かが設置か(クルスク州)
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
  • 5
    目撃された真っ白な「謎のキツネ」? 専門家も驚くそ…
  • 6
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 7
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「…
  • 8
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 9
    裁判沙汰になった300年前の沈没船、残骸発見→最新調…
  • 10
    「メーガン・マークルのよう」...キャサリン妃の動画…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 4
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 5
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 6
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 7
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶり…
  • 8
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 9
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 10
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中