ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは一時151.10円まで上昇、3カ月ぶり高値 米金利高が支え

2024年10月22日(火)15時37分

 10月22日 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤と変わらずの150円後半で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2024年 ロイター/Murad Sezer)

Shinji Kitamura

[東京 22日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤と変わらずの150円後半で取引されている。アジア時間も高止まりする米金利が支えとなり、ドルは一時151.10円まで上げ幅を拡大。今年7月31日以来、約3カ月ぶり高値を更新した。

東京市場のドル/円は前日海外に続いて底堅い動きとなった。午前は上値で戻り売りを浴びて150円半ばまで反落する場面もあったが、午後に米10年債利回りが前日海外でつけた水準を上抜け、7月下旬以来の水準へ上昇すると、再びドルが買われた。

ドル高の背景となったのが、米利下げ期待の一段の後退。連邦準備理事会(FRB)幹部発言などを受けて、金利先物市場は11月の利下げを9割織り込む一方、ひと月前はゼロ%だった12月の据え置き確率が3割まで上昇してきた。

市場では「米大統領選でトランプ候補の勝利に備える動きが出てきたことも、ドルや 金利の上昇につながっている」(外銀アナリスト)と指摘する声も聞かれた。

米政治情報サイトのリアル・クリア・ポリティクスによると、最新の調査でトランプ候補の支持率は48%まで上昇し、ハリス候補の49%とほぼ互角となっている。

円は対ドルでの売りが波及する形となり、他通貨に対しても軟化。豪ドルは午前の100円前半から後半へじり高となり、2週間ぶり高値を付けた。

米商品先物取引委員会(CFTC)がまとめたIMM通貨先物の非商業部門の取組状況によると、15日時点で円の買い越しは3万4110枚と、9月の過去最大水準からほぼ半減している。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 150.84/150.85 1.0819/1.0820 163.21/163.22

午前9時現在 150.62/150.63 1.0815/1.0816 162.90/162.92

NY午後5時 150.83/150.85 1.0815/1.0816 163.12/163.17

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国、バチカンとの合意4年延長 司教任命権巡り

ビジネス

アングル:日経平均が意外安、政局不安やチャート崩れ

ビジネス

英公的部門純借り入れ、4─9月は公式予測上回る 課

ワールド

ヒズボラ、イスラエル軍基地にロケット弾攻撃 死傷者
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選 イスラエルリスク
特集:米大統領選 イスラエルリスク
2024年10月29日号(10/22発売)

イスラエル支持でカマラ・ハリスが失う「イスラム教徒票」が大統領選の勝負を分ける

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 2
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「ATACMS」攻撃、無防備な兵士たちを一斉爆撃
  • 3
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア兵の正面に「竜の歯」 夜間に何者かが設置か(クルスク州)
  • 4
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 5
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
  • 6
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 7
    トルコの古代遺跡に「ペルセウス座流星群」が降り注ぐ
  • 8
    「常軌を逸している」 トランプ、選挙集会で見せた「…
  • 9
    「なぜその格好...」ルーブル美術館を貸し切った米モ…
  • 10
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 1
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 2
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア兵の正面に「竜の歯」 夜間に何者かが設置か(クルスク州)
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
  • 5
    目撃された真っ白な「謎のキツネ」? 専門家も驚くそ…
  • 6
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 7
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「…
  • 8
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 9
    裁判沙汰になった300年前の沈没船、残骸発見→最新調…
  • 10
    「メーガン・マークルのよう」...キャサリン妃の動画…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 4
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 5
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 6
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 7
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶり…
  • 8
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 9
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 10
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中