欧州委員長がモルドバ訪問、親欧米派の大統領と会談 20日に選挙
10月10日、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長(写真)はモルドバを訪問し、親欧米派のサンドゥ大統領と会談した。仏ストラスブールの欧州議会で9日撮影(2024年 ロイター/Yves Herman)
Alexander Tanas
[キシナウ 10日 ロイター] - 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は10日、モルドバを訪問し、親欧米派のサンドゥ大統領と会談した。大統領選とEU加盟に関する国民投票を20日に控え、支持を示す狙いがある。
サンドゥ氏は2期目を目指している。ロシアが選挙に干渉しているとの疑惑があるが、ロシアは否定している。
フォンデアライエン氏は「ここでは欧州の鼓動を感じる。モルドバの居場所はEUだと信じている」とXに投稿した。
ロシアによるウクライナ侵攻を強く非難しているサンドゥ氏は、モルドバのEU加盟推進を主導しており、2030年までの加盟を目指している。国民投票では、憲法にEU加盟を「戦略的目標」として明記するかどうかが問われる。
大統領選では立候補者が11人と乱立しているものの、世論調査ではサンドゥ氏が圧倒的なリードを保つ。国民投票では過半数がEU加盟を支持するとみられる。