ブラジルの格付け引き上げ、海外資金の流入促す=高官
10月2日、ブラジル財務省高官は、ムーディーズが同国の信用格付けを引き上げたことに関して、リスクプレミアム低下につながり、非居住者からの資金流入を促すと指摘した。写真はブラジルレアル紙幣。リオデジャネイロで2017年11月撮影(2024 ロイター/Pilar Olivares)
Marcela Ayres
[ブラジリア 2日 ロイター] - ブラジル財務省高官は2日、ムーディーズが同国の信用格付けを引き上げたことに関して、リスクプレミアム低下につながり、非居住者からの資金流入を促すと指摘した。
ムーディーズは1日、ブラジルの長期発行体とシニア無担保債の格付けを「Ba2」から「Ba1」に引き上げた。投資適格級の格付け回復まであと一歩となった。
これを受け、ブラジルレアルは対米ドルで一時1%上昇した。
財務省高官は、格上げは正常化を後押しするとし、格付け見通しも「ポジティブ」に維持されたことから、非居住者からの資金流入が期待できると指摘した。
2026年までに投資適格級を回復するとの確信が強まれば、25年までに資金流入の動きは強まるとの見方を示した。
別の政府関係者は、現在の市場の悲観論は、ルラ大統領の左派政権下での財政に対する「イデオロギー的」見方を反映していることが多いと説明した。