ギリシャ、今年2回目の成長予測引き下げ 欧州経済低迷が響く
9月30日、ギリシャ財務省は今年の経済成長予測を2.2%に下方修正したことを明らかにした。下方修正は今年2回目。欧州経済の低迷で投資と輸出に悪影響が出ている。写真はギリシャ財務省庁舎の屋上にはためく国旗と欧州連合(EU)旗。2015年6月撮影(2024年 ロイター/Alkis Konstantinidis)
Lefteris Papadimas
[アテネ 30日 ロイター] - ギリシャ財務省は30日、今年の経済成長予測を2.2%に下方修正したことを明らかにした。下方修正は今年2回目。欧州経済の低迷で投資と輸出に悪影響が出ている。
年初時点では2.9%と予測していたが、欧州経済の低迷を理由に4月に2.5%に下方修正していた。
政府の諮問機関である財政審議会は「今年の予測は、今年上半期のの欧州経済の低成長、特にドイツなど主要貿易相手国の低成長に関するデータを基にしている」と説明した。
ギリシャへの外国直接投資(FDI)の半分以上は欧州北部諸国からの投資。農産物、燃料、医薬品など輸出の3分の2は欧州連合(EU)向けだ。
財務省は来年の経済成長予測も2.5%から2.3%に引き下げた
財政審議会によると、中期的には、洪水や山火事など気候変動に伴う異常気象が経済成長を下押しすると見込まれている。