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原油先物横ばい、増産見通しが中東紛争拡大による供給懸念を相殺

2024年10月01日(火)11時17分

アジア時間の原油先物は、ほぼ横ばいで推移している。追加供給見通しが中東紛争拡大に伴う供給減懸念を相殺している。写真は2015年3月、ベネズエラのスリア州で撮影(2024年 ロイター/Isaac Urrutia)

[1日 ロイター] - アジア時間の原油先物は、ほぼ横ばいで推移している。追加供給見通しが中東紛争拡大に伴う供給減懸念を相殺している。

0050GMT(日本時間午前9時50分)時点で北海ブレント先物12月限は0.13ドル(0.18%)上昇し1バレル=71.83ドル。米WTI原油先物は0.11ドル(0.16%)高の68.28ドル。

石油市場は中国を中心に今年の需要の伸びが予想を下回ることから圧力を受けている。30日は中国の9月の製造業購買担当者景気指数 (PMI)が5カ月連続で景況拡大・縮小の分かれ目となる50を下回ったことで需要に対する懸念が強まった。

一方市場では、イスラエルとレバノンのイスラム過激派組織ヒズボラとの間の緊張が高まり、ヒズボラを支援するイランが紛争に巻き込れ原油輸出が途絶える可能性が指摘されている。

イスラエル軍は1日未明、レバノン南部国境地帯にあるイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点に対する限定的な地上作戦を開始したと発表した。

ただ、主要生産国は年内に増産する予定。

ANZは調査ノートで「中東情勢が緊迫化する中、トレーダーが先行きを見極めようとしており、原油は小動きとなっている」と分析。

さらに「中東における供給途絶のリスクはOPECの増産見通しで相殺されている。価格は圧力下にある」と指摘した。

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどで構成されるOPECプラスは、12月に日量18万バレルの増産を予定している。

ロイター
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