北東部スムイの病院にロシアの攻撃、10人死亡=ウクライナ当局

ウクライナ当局は、9月28日に北東部スムイの病院にロシアによる攻撃があり、10人が死亡、少なくとも22人が負傷したと明らかにした。同日撮影の提供写真。State Emergency Service of Ukraine(2024年 ロイター)
Pavel Polityuk
[キーウ 28日 ロイター] - ウクライナ当局は、28日に北東部スムイの病院にロシアによる攻撃があり、10人が死亡、少なくとも22人が負傷したと明らかにした。5人は重体という。
国連ウクライナ人権監視団を率いるダニエル・ベル氏は聖パンテレイモン病院が「徘徊型兵器」による攻撃を45分間隔で2回受けたとし、「ほとんどは救急隊員が現場に到着し、負傷者が避難しようとする中、起きた2回目の攻撃で死亡した」と語った。
スムイ市議会のウェブサイトによると、病院のほかに9棟の高層ビルが被害を受けた。
ベル氏は「医療施設は国際人道法の下で保護されており、攻撃の対象になってはならない」と述べた。また、8月6日以降、スムイ市と周辺地域で33人の市民が死亡、132人が負傷したと語った。
ゼレンスキー大統領は「この戦争について語る世界中の人々は、ロシアがどこを攻撃しているのかに注意を払うべきだ。彼らは病院、民間施設、人々の命を狙っている」と対話アプリのテレグラムに投稿。
「ロシアに和平を迫ることができるのは力だけだ。力による平和が唯一の正しい道だ」と語った。
ウクライナ軍が8月にロシアのクルスク地方で作戦を開始し、数十の集落を占領して以降、ロシア国境に近いスムイ市と周辺地域への攻撃が増えている。