ニュース速報
ワールド

北東部スムイの病院にロシアの攻撃、10人死亡=ウクライナ当局

2024年09月30日(月)09時05分

 ウクライナ当局は、9月28日に北東部スムイの病院にロシアによる攻撃があり、10人が死亡、少なくとも22人が負傷したと明らかにした。同日撮影の提供写真。State Emergency Service of Ukraine(2024年 ロイター)

Pavel Polityuk

[キーウ 28日 ロイター] - ウクライナ当局は、28日に北東部スムイの病院にロシアによる攻撃があり、10人が死亡、少なくとも22人が負傷したと明らかにした。5人は重体という。

国連ウクライナ人権監視団を率いるダニエル・ベル氏は聖パンテレイモン病院が「徘徊型兵器」による攻撃を45分間隔で2回受けたとし、「ほとんどは救急隊員が現場に到着し、負傷者が避難しようとする中、起きた2回目の攻撃で死亡した」と語った。

スムイ市議会のウェブサイトによると、病院のほかに9棟の高層ビルが被害を受けた。

ベル氏は「医療施設は国際人道法の下で保護されており、攻撃の対象になってはならない」と述べた。また、8月6日以降、スムイ市と周辺地域で33人の市民が死亡、132人が負傷したと語った。

ゼレンスキー大統領は「この戦争について語る世界中の人々は、ロシアがどこを攻撃しているのかに注意を払うべきだ。彼らは病院、民間施設、人々の命を狙っている」と対話アプリのテレグラムに投稿。

「ロシアに和平を迫ることができるのは力だけだ。力による平和が唯一の正しい道だ」と語った。

ウクライナ軍が8月にロシアのクルスク地方で作戦を開始し、数十の集落を占領して以降、ロシア国境に近いスムイ市と周辺地域への攻撃が増えている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

8月生産は3.3%低下 台風響き2カ月ぶり低下 自

ワールド

イスラエルのサール前法相が政権入り、安定運営に追い

ビジネス

小売業販売、8月は前年比2.8%増 値上げや買いだ

ワールド

ハリス氏とトランプ氏、ミシガンとウィスコンシン州で
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:羽生結弦が能登に伝えたい思い
特集:羽生結弦が能登に伝えたい思い
2024年10月 1日号(9/24発売)

被災地支援を続ける羽生結弦が語った、3.11の記憶と震災を生きる意味

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する「ロボット犬」を戦場に投入...活動映像を公開
  • 2
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッション」に世界が驚いた瞬間が再び話題に
  • 3
    南洋のシャチが、強烈な一撃でイルカを「空中に弾き飛ばす」瞬間を撮影...残酷で完璧な狩りのスキル
  • 4
    ワーテルローの戦い、発掘で見つかった大量の切断さ…
  • 5
    【クイズ】「バッハ(Bach)」はドイツ語でどういう…
  • 6
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 7
    「石破首相」を生んだ自民党総裁選のダイナミズムと…
  • 8
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感.…
  • 9
    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…
  • 10
    中国で牛乳受難、国家推奨にもかかわらず消費者はそ…
  • 1
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ日本の伝統文化? カギは大手メディアが仕掛ける「伝検」
  • 2
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感...世界が魅了された5つの瞬間
  • 3
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッション」に世界が驚いた瞬間が再び話題に
  • 4
    ワーテルローの戦い、発掘で見つかった大量の切断さ…
  • 5
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 6
    白米が玄米よりもヘルシーに
  • 7
    50年前にシングルマザーとなった女性は、いま荒川の…
  • 8
    メーガン妃に大打撃、「因縁の一件」とは?...キャサ…
  • 9
    中国で牛乳受難、国家推奨にもかかわらず消費者はそ…
  • 10
    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 4
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 5
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 6
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つ…
  • 7
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 8
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組…
  • 9
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 10
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中