レバノン全面戦争回避に尽力、情勢悪化リスク深刻=米国務長官
ブリンケン米国務長官(写真)は25日、中東情勢が悪化する「深刻な」リスクがあるとし、イスラエルとレバノンの親イラン武装組織ヒズボラとの全面戦争を回避するため、米国は同盟国と共に懸命に取り組んでいると述べた。写真は米ニューヨークで23日撮影(2024年 ロイター/BRYAN R. SMITH/Pool via REUTERS)
[ワシントン 25日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は25日、中東情勢が悪化する「深刻な」リスクがあるとし、イスラエルとレバノンの親イラン武装組織ヒズボラとの全面戦争を回避するため、米国は同盟国と共に懸命に取り組んでいると述べた。
ブリンケン氏はニューヨークで開かれた湾岸協力会議(GCC)の高官との会合の冒頭で「緊張が高まっている」とし、「情勢が悪化する深刻なリスクがある。最善の解決策は外交だ。一段の悪化を防ぐために協調した取り組みが不可欠になる」と語った。
米国は何カ月にわたり人質返還などパレスチナ自治区ガザでの停戦合意の達成を推し進めてきたが、成功は遠のいている。
ブリンケン氏は「われわれは、この合意を成立させるために必要な決断を下すよう、全ての当事者に圧力をかけ続ける必要がある。これは、人質を帰国させ、人々に救済をもたらし、他の面でも緊張も緩和する最善の方法であることに変わりはない」と述べた。
イスラエル軍は25日も、レバノンに対するさらなる空爆を行った。一方、ヒズボラはイスラエルの情報機関モサド本部を標的として北部に向けロケット弾を発射するなど、過去1年で最も激しい戦闘が繰り広げられた。