ニュース速報
ワールド

米下院委、ブリンケン氏の議会侮辱罪を勧告 国務省「政治運動」

2024年09月25日(水)16時40分

 9月24日、米下院外交委員会は2021年の米軍アフガニスタン撤退に関する情報を求める召喚状に応じなかったとして、ブリンケン国務長官(写真)を議会侮辱罪に問うよう本会議に勧告した。写真は18日、エジプト・カイロで代表撮影(2024年 ロイター)

Patricia Zengerle

[ワシントン 24日 ロイター] - 米下院外交委員会は24日、2021年の米軍アフガニスタン撤退に関する情報を求める召喚状に応じなかったとして、ブリンケン国務長官を議会侮辱罪に問うよう本会議に勧告した。

ブリンケン氏が同日午前の公聴会に姿を見せなかったことを受けた勧告案は26対25で採択された。賛成票を投じたのは全て共和党議員で、反対票を投じたのは全て民主党議員だった。

国連総会のためニューヨークに滞在するブリンケン氏は、マコール同委委員長(共和党)に宛てた22日の書簡で、証言可能な時期について調整を図り、代わりの証人も提示したと説明した。

一方、マコール氏は採決前、ブリンケン氏が月内の出席を拒否したと指摘。「私は9月中ならいつでも、数時間でもいいと申し出た。長官は1日も、1時間も、米議会に姿を現すことができなかった」と語った。

国務省のミラー報道官は声明で、委員会の行動を「露骨な政治運動」と表現。「国務省は委員会との度重なるやり取りで、ブリンケン氏は再び証言する意思があると伝えているが、同氏は国連総会でハイレベルの外交活動に従事しているため、きょうは証言できなかった」と述べた。

マコール氏は政治的な動機によるものではないと主張した。

下院本会議では今のところ、委員会の勧告を巡る採決は予定されていない。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

野村証券、国債先物取引で相場操縦 監視委が課徴金命

ワールド

中国、高齢者にボランティアに呼びかけ 「市民活動に

ビジネス

今年の世界経済成長率3.2%、日本はマイナス成長に

ビジネス

コメルツ銀との取引、条件整う場合に限る=ウニクレデ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:羽生結弦が能登に伝えたい思い
特集:羽生結弦が能登に伝えたい思い
2024年10月 1日号(9/24発売)

被災地支援を続ける羽生結弦が語った、3.11の記憶と震災を生きる意味

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    メーガン妃に大打撃、「因縁の一件」とは?...キャサリン妃御用達デザイナー「移籍」で選択肢ゼロに
  • 2
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感...世界が魅了された5つの瞬間
  • 3
    まさかの「ハリス不支持」...130万人からなる「あの巨大労組」が異例の声明、大統領選への影響は?
  • 4
    先住民が遺した壁画に「当時の人類が見たはずがない…
  • 5
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 6
    中国「愛国ビジネス」暴走、日本人襲撃...中国政府は…
  • 7
    中東は全面戦争に突入寸前、レバノンは「もう一つの…
  • 8
    「大統領選敗北なら2年以内にイスラエル消滅」トラン…
  • 9
    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…
  • 10
    「ゾッとした」「未確認生物?」山の中で撮影された…
  • 1
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感...世界が魅了された5つの瞬間
  • 2
    がん治療3本柱の一角「放射線治療」に大革命...がんだけを狙い撃つ、最先端「低侵襲治療」とは?
  • 3
    クローン病と潰瘍性大腸炎...手ごわい炎症性腸疾患に高まる【新たな治療法】の期待
  • 4
    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…
  • 5
    世界で最も華麗で高額な新高層ビルに差す影
  • 6
    浮橋に集ったロシア兵「多数を一蹴」の瞬間...HIMARS…
  • 7
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 8
    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…
  • 9
    メーガン妃に大打撃、「因縁の一件」とは?...キャサ…
  • 10
    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 4
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 5
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 6
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 7
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 8
    止まらない爆発、巨大な煙...ウクライナの「すさまじ…
  • 9
    「ローカリズムをグローバルにという点で、Number_i…
  • 10
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中