スペインの観光客、7月は過去最高に 独英来訪者が急増

国立統計研究所が公表したデータによると、スペインを訪れた7月の観光客数は前年比7.3%増の1090万人で、過去最高となった。写真はバルセロナで8月30日撮影(2024年 ロイター/Bruna Casas)
Belén Carreño Maria Martinez
[マドリード/ベルリン 2日 ロイター] - 国立統計研究所が公表したデータによると、スペインを訪れた7月の観光客数は前年比7.3%増の1090万人で、過去最高となった。観光客の支出は12%増加した。
2024年1─7月の外国人観光客の支出は18.6%増加し、710億ユーロ(790億ドル)に達した。
ロイター調査によると、英国とドイツからの観光客が得に増え、スペインの今年の国内総生産(GDP)成長率は2.4%に達すると予想されている。これはユーロ圏の成長率予想(0.7%)やドイツの(0.3%)を大幅に上回る。
ドイツの第2・四半期国内消費は0.2%減少したが、ドイツ人観光客のスペインでの支出は10%近く増加し、旅行1回当たりの支出は平均1340ユーロだった。観光客の5人に1人を占める英国人の7月支出は7.5%増の1389ユーロだった。
シンクタンク、フンカスの主任エコノミスト、レイモンド・トレス氏は「スペインのサービス部門はドイツよりも競争力がある」と指摘。「消費パターンも変化しており、世界的に旅行への支出が中心になっている。人々はより良いホテルにもっとお金を使うことを好んでいる」と述べた。
独ベルリン出身のハウケ・プリッジさん(34歳)は今年これまでにスペインを3回訪れており、2週間の滞在で平均2200ユーロを使った。これは自国で使う金額よりも多いという。