トランプ氏、9月10日討論会参加しない可能性示唆 「ホットマイク」巡り
11月の米大統領選を戦う共和党候補のトランプ前大統領(写真)は9月10日にABCテレビで予定される大統領候補によるテレビ討論会について、参加しない可能性を示唆した。23日撮影(2024年 ロイター/Go Nakamura)
[ワシントン 26日 ロイター] - 11月の米大統領選を戦う共和党候補のトランプ前大統領は9月10日にABCテレビで予定される大統領候補によるテレビ討論会について、参加しない可能性を示唆した。
民主党候補のハリス副大統領の陣営が、討論会中に両者のマイクをオンにしたままにする「ホットマイク」での開催を提案したことが背景にある。
トランプ氏は25日夜、自身のSNSでABCが「偏向している」と非難。「なぜあのネットワークでハリス氏との討論会をやらなければならないのか」とし、「乞うご期待!」と投稿した。
ハリス陣営の広報担当は26日、候補者の1人が発言している間、相手のマイクを消音することはせず、ホットマイクとすることをABCに求めているとし、「ハリス氏は、トランプ氏の絶え間ない嘘や妨害にリアルタイムで対処する準備ができている。トランプ氏はミュート(消音)ボタンの背後に隠れるのをやめるべきだ」と述べた。
ホットマイクは意図していない発言を拾ってしまうこともあり、候補者に有利にも不利にも働く可能性がある。
トランプ氏の陣営は、トランプ氏が6月にバイデン大統領と行ったCNNでのテレビ討論会と同様、マイク消音を活用するという条件での討論会開催で合意していると説明した。
トランプ氏はその後、記者団に対し「自分は人生を通じて討論会の準備をしてきていると思う」とし、マイクについて「私にとってはどちらでも構わない。おそらくオンにしたいが、前回と同じ(条件)にすることで合意している」と語った。