中国全人代常務委、統計法改正を承認 データ巡る不正に対処
中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会は統計法の改正を承認した。新華社が13日報じた。写真は中国の国旗。北京で2019年5月撮影(2024年 ロイター/Jason Lee)
[北京 13日 ロイター] - 中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会は統計法の改正を承認した。新華社が13日報じた。
データを巡る度重なる不正に対処する。海外のアナリストは以前から中国のデータの信頼性に懐疑的な見方を示していた。
新華社によると、改正法は「完全かつ協調的で効率的な」統計監督システムの構築を目指す。地方政府は統計詐欺の防止と処罰、上級職員の統計業務の評価、法に基づいて統計詐欺を犯した者の捜査と法的責任追及の責任を負うことになる。統計作業は「中国共産党の指導に従わなければならない」と伝えた。
今週の国営メディアの報道によると、全人代の報道官は、法改正が統計を巡る不正の防止強化と、経済データの改ざんに関与した当局者の処罰強化につながると発言。
「近年、度重なる制裁にもかかわらず、統計の不正や偽装が続いており、統計データの信ぴょう性や正確性が著しく損なわれている」とし「国民はこうした状況を強く非難しており、統計業務で早急に解決すべき顕著な問題の1つとなっている」と述べていた。
政府は経済データの質を向上させるため、データの改ざんや統計作業への介入を行った政府関係者を調査・処罰すると繰り返し表明してきた。