ニュース速報
ワールド

シンガポール7月コアインフレ率が2年ぶり低い伸び、金融緩和観測

2024年08月23日(金)16時06分

 8月23日 23日発表のシンガポールの7月の消費者物価指数(CPI)統計によると、民間道路輸送と住居費を除くコア指数の前年比上昇率は2.5%で、6月の2.9%から減速し、2022年2月(2.2%)以来、2年余りぶりの低水準だった。写真は2017年4月、シンガポールで撮影(2024年 ロイター/Edgar Su)

(見出しの「8月」を「7月」に訂正します)

Xinghui Kok

[シンガポール 23日 ロイター] - 23日発表のシンガポールの7月の消費者物価指数(CPI)統計によると、民間道路輸送と住居費を除くコア指数の前年比上昇率は2.5%で、6月の2.9%から減速し、2022年2月(2.2%)以来、2年余りぶりの低水準だった。エコノミストは、シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)が政策緩和を検討する余地ができたと指摘した。

総合指数は前年比2.4%上昇で、21年8月以来の低い伸びだった。

ロイターがまとめた市場予想はコア指数が2.9%上昇、総合指数は2.5%上昇だった。

OCBCのエコノミスト、セレナ・リン氏は、コアインフレ率は市場の予想以上に鈍化したが、コロナ禍前の1─2%に戻る可能性は低いとみる。「25年に2%に下がりそうだ。景気後退、労働市場の緩和、エネルギー供給過剰が起こるまでは、2%前後で推移するとみられる」と述べた。

リン氏は、MASが10月に金融緩和を実施する可能性があると述べたが、メイバンクのエコノミスト、チュア・ハクビンは、緩和は来年1月と予想する。

MASは22年10月に政策引き締めを行い、以降、維持している。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米国務長官、ロ外相と電話会談 「全方面に永続的枠組

ビジネス

トランプ氏、FRB議長は「求めれば辞任」 不満あら

ワールド

トランプ氏、パウエルFRB議長解任をウォーシュ元理

ビジネス

NY外為市場=ドル持ち直し、ユーロはECB利下げ受
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判もなく中米の監禁センターに送られ、間違いとわかっても帰還は望めない
  • 3
    米経済への悪影響も大きい「トランプ関税」...なぜ、アメリカ国内では批判が盛り上がらないのか?
  • 4
    紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ…
  • 5
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 6
    ノーベル賞作家のハン・ガン氏が3回読んだ美学者の…
  • 7
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 8
    関税を擁護していたくせに...トランプの太鼓持ち・米…
  • 9
    金沢の「尹奉吉記念館」問題を考える
  • 10
    トランプ関税 90日後の世界──不透明な中でも見えてき…
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 3
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 4
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 5
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 6
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 7
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 8
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 9
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができている…
  • 10
    「世界で最も嫌われている国」ランキングを発表...日…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中