ロシア西部2州で住民避難、ウクライナ軍越境攻撃続く
ウクライナ軍の越境攻撃を受けているロシア西部では12日までにクルスク、ベルゴロドの2州が住民に避難指示を出した。ウクライナ・スムイ州のロシア国境近くで11日撮影(2024年 ロイター/Viacheslav Ratynskyi)
Guy Faulconbridge Lidia Kelly
[モスクワ 12日 ロイター] - ウクライナ軍の越境攻撃を受けているロシア西部では12日までにクルスク、ベルゴロドの2州が住民に避難指示を出した。ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、クルスク州への越境攻撃について初めて認めた。
ウクライナ軍が6日から越境攻撃を開始したクルスク州の地元当局によると、7万6000人以上が退避した。タス通信が10日伝えた。
南隣ベルゴロド州では、一部地区の住民の避難が始まったとグラドコフ州知事が12日に明らかにした。
ロシアの軍事ブロガーによると、クルスク州では、ウクライナ軍が、ガスパイプラインが通る都市スジャを包囲しようとしており、国境から約22キロメートル離れたコレネボ付近で大規模な戦闘が行われている。
ロシア国防省は、週末のクルスク州へのミサイル攻撃で13人が負傷したと発表した。同州にはロシア最大級の原子力発電所があり、国際原子力機関(IAEA)は、原発の状況を注視しているとし、ウクライナ、ロシア双方に自制を呼びかけている。