ニュース速報
ワールド

フィリピン第2四半期GDP、前年比+6.3%に加速 消費は沈滞気味

2024年08月08日(木)18時23分

 8月8日、フィリピン統計局が発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)は前年比6.3%増加し、第1・四半期の5.8%増(改定値)から加速した。写真はフィリピンのパシッグにあるビジネス街。2022年6月撮影(2024 ロイター/Adrian Portugal)

Mikhail Flores Neil Jerome Morales

[マニラ 8日 ロイター] - フィリピン統計局が8日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)は前年比6.3%増加し、第1・四半期の5.8%増(改定値)から加速した。インフレが家計を圧迫する中、消費支出が「沈滞気味」だったが、政府支出と投資が大幅に増加した。

GDP伸び率は2023年第1・四半期(6.4%)以来の高水準で、ロイターがまとめたエコノミスト予想(6.2%)を上回った。

消費支出は4.6%増加し、GDPの3分の2を占めた。投資は11.5%、政府支出は10.5%、それぞれ増加した。

GDPは季節調整済み前期比では0.5%増。伸び率はエコノミスト予想の0.9%と第1・四半期の1.3%を下回った。

国家経済開発庁のバリサカン長官は「家計最終消費支出が引き続き沈滞気味だった。経済成長は予想ほど強くない」と指摘。

個人消費は前期比で0.1%減少した。外食やホテルの売り上げが落ち込んだ。

バリサカン氏は上半期の伸び率が6.0%となり、年間成長目標(6.0─7.0%)を達成できる見通しだと述べた。また、インフレ率は長期的な低下傾向に戻るとの見方を示した。

HSBCは「多少のラグはあるものの、金融緩和で消費と民間投資を活性化できるだろう」とし、フィリピン中央銀行が今月15日に政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、年内にさらに1回の25bp利下げを実施すると予想した。

7月の消費者物価指数(CPI)は前年比4.4%上昇となり、前月の3.7%やエコノミスト予想の4.1%を上回った。今年の中銀目標は2.0─4.0%。

今回のGDP統計には失業率低下も寄与した。一方、農林水産業はエルニーニョ現象による影響長期化で前年同期比2.3%減と低迷した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

WTO、保護主義政策を批判 関税は低所得層により深

ワールド

大手商社、原油は60-70ドルで推移と予想 供給過

ワールド

ドイツ、全ての陸上国境管理で不法移民に対応 16日

ビジネス

マネーストックM3、8月は+0.9% 預金通貨が1
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 2
    ロシア国内の「黒海艦隊」基地を、ウクライナ「水上ドローン」が襲撃...攻撃の様子捉えた動画が拡散
  • 3
    メーガン妃が自身の国際的影響力について語る...「単にイヤリングをつけるだけ」
  • 4
    非喫煙者も「喫煙所が足りない」と思っていた──喫煙…
  • 5
    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「…
  • 6
    歯にダメージを与える4つの「間違った歯磨き」とは?…
  • 7
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 8
    伝統のカヌーでマオリの王を送る...通例から外れ、王…
  • 9
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 10
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組…
  • 1
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 2
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 3
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
  • 4
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 5
    エルサレムで発見された2700年前の「守護精霊印章」.…
  • 6
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 7
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つ…
  • 8
    世界最低レベルの出生率に悩む韓国...フィリピンから…
  • 9
    「私ならその車を売る」「燃やすなら今」修理から戻…
  • 10
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンシ…
  • 1
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 2
    寿命が延びる「簡単な秘訣」を研究者が明かす【最新研究】
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 10
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中