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マネーストックM3、8月は+0.9% 預金通貨が14年ぶりの低い伸び

2024年09月10日(火)09時40分

 9月10日、 日銀が10日発表した8月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比0.9%増の1608兆円となった。写真は円紙幣。都内で2013年2月撮影(2024年 ロイター/Shohei Miyano)

Takahiko Wada

[東京 10日 ロイター] - 日銀が10日発表した8月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比0.9%増の1608兆円となった。伸び率は前月の1.0%を下回り、2009年1月以来の低さ。名目ベースの消費の増加や法人の税金支払いで預金通貨が10年9月以来の低い伸び率となったことが要因。

内訳では、預金通貨が前年比2.7%増の982兆6000億円と、前月からプラス幅が縮小した。現金通貨は2.0%減の113兆3000億円で、04年の統計開始以来最大のマイナス幅となった。CDは24.2%減の23兆9000億円。

M2は1.3%増の1255兆2000億円で、伸び率は07年4月以来の低さ。残高は4カ月連続で減少した。

広義流動性は2.9%増の2178兆8000億円。残高は6カ月ぶりに減少した。広義流動性のうち、外債は8.1%増の32兆1000億円。為替円高で伸び率が鈍化した。一方、国債は11.1%増の26兆1000億円と07年10月以来の高い伸び率。個人向け国債が伸びている。広義流動性の速報値はデータが集まらない計数もあり、来月以降に値が修正される可能性がある。

ロイター
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