北朝鮮、韓国軍演習に反発 金与正氏「明白な挑発行為」

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長(写真)は、韓国軍による南北境界線周辺での最近の軍事演習について、許しがたい明白な挑発行為だと述べた。朝鮮中央通信(KCNA)が8日に報じた。写真はロシア極東ボストチヌイ宇宙基地で2023年9月撮影。提供写真(2024年 ロイター/Sputnik/Vladimir Smirnov/Pool)
Joyce Lee Ju-min Park
[ソウル 8日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長は、韓国軍による南北境界線周辺での最近の軍事演習について、許しがたい明白な挑発行為だと述べた。朝鮮中央通信(KCNA)が8日に報じた。
また、尹錫悦大統領の弾劾を求める請願が100万人を超えたことに言及し、尹氏が朝鮮半島で緊張を作り出すことで国内政治に対する国民の不満をそらそうとしていると批判。尹政権が最悪の危機に陥っており、緊張の高まりを論じることで「緊急脱出」を試みていると主張した。
北朝鮮の主権が侵害されたと判断した場合、軍は憲法に従って直ちに任務と義務を遂行するとも述べた。
韓国は先月、北朝鮮と2018年に結んだ南北軍事合意の効力を停止すると決定した。北朝鮮が飛ばす汚物風船への対抗措置を警告していた。韓国軍は6月下旬、海上の境界線周辺で射撃訓練を再開した。