シンガポール航空、乗客に補償金提示 乱気流事故

シンガポール航空の旅客機が先月、乱気流に巻き込まれ、1人が死亡、数十人が負傷した事故で、同社は11日、事故機に搭乗していた乗客に補償金の支払いを提示したと発表した。写真はバンコクの国際空港に緊急着陸したシンガポール航空便を見る人々で5月に撮影(2024年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[11日 ロイター] - シンガポール航空の旅客機が先月、乱気流に巻き込まれ、1人が死亡、数十人が負傷した事故で、同社は11日、事故機に搭乗していた乗客に補償金の支払いを提示したと発表した。
軽傷の乗客には1万ドルを支払う。重傷の乗客とはそれぞれのニーズに合った補償金を協議する。重傷を負い長期治療が必要と判断され、経済的支援を希望する乗客には前払い金として2万5000ドルを支払う。
事故機は先月21日、激しい乱気流に見舞われ、タイの首都バンコクに緊急着陸。心臓発作を起こしたとみられる73歳の乗客1人が死亡し、数十人が負傷した。事故から2週間以上経った今月4日時点で20人がバンコクで治療を受けている。
同社は事故機に搭乗していた乗客全員に運賃を払い戻すほか、欧州連合(EU)か英国の規則に従い、遅延に対する補償を行う。