豪雇用が3月に回復、金融緩和サイクルは続く見通し

4月17日、 オーストラリア統計局が発表した3月の就業者数は前月比3万2200人増加し、マイナスだった2月からプラスに転じた。シドニーで3月撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams )
[シドニー 17日 ロイター] - オーストラリア統計局が17日発表した3月の就業者数は前月比3万2200人増加し、マイナスだった2月からプラスに転じた。失業率は4.0%から4.1%に上昇したが、市場予想の4.2%を下回り、過去1年間と同程度の水準にとどまっている。
労働市場は引き続き健全だが、金融緩和サイクルは続きそうだ。
スワップ市場では、豪中央銀行による5月の0.25ポイント利下げが完全に織り込まれており、米国の関税が世界的な景気後退懸念を引き起こす中、0.5ポイント利下げリスクも25%程度織り込まれている。
3月の就業者数の増加幅は市場予想の4万人を下回った。2月改定値は5万7400人減だった。
IGのアナリスト、トニー・シカモア氏は「3月の回復は豪労働市場が中銀を含む多くの想定を上回る強靭性を維持していることを示している」と指摘。ただ、世界的な経済成長の下振れリスクなどから、5月と7月にそれぞれ0.25ポイントの豪利下げがあると見込んだ。