イランのハメネイ師が軍称賛、イスラエル攻撃で「力示した」

4月21日、イランの最高指導者ハメネイ師は、軍が今月のイスラエル攻撃で力を示したと称賛した。国営メディアが伝えた。写真は シリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館周辺へのイスラエルによる攻撃で死亡した革命防衛隊員の葬儀で、遺族と面会するハメネイ師。テヘランで4日撮影。提供写真(2024年 ロイター/ Office of the Iranian Supreme Leader/WANA (West Asia News Agency))
[ドバイ 21日 ロイター] - イランの最高指導者ハメネイ師は21日、軍が今月のイスラエル攻撃で力を示したと称賛した。国営メディアが伝えた。
イラン革命防衛隊は13日、イスラエルに向け300超のドローン(無人機)とミサイルを発射した。今月初めにシリアにあるイラン大使館周辺がイスラエルによるとみられる攻撃を受けた報復としている。
ドローンとミサイルはほとんどがイスラエルとその同盟国により撃墜され、被害は限定的だった。
ハメネイ師は「発射されたミサイルの数や標的に命中した数は重要ではない。実際に重要なのはイランがその作戦で力を示したことだ」と指摘。
「最近の作戦で、軍隊はコストを最小限に抑え、利益を最大化することができた」と述べ、軍事的革新を絶えず追求し、敵の戦術を学ぶよう軍当局者に促した。
イラン中部の都市イスファハンで19日に爆発音が聞かれ、関係筋らはイスラエルによる攻撃だったとしているが、イラン側は抑制的で、報復の計画はないことを示唆している。中東全体に戦火が広がることを避けるための対応とみられる。