米国の重要鉱物調達、アフリカとの関係強化が鍵=シンクタンク

米シンクタンクの米国平和研究所(USIP)は9日公表した報告書で、米国は重要鉱物の調達で中国への依存度を下げるために、アフリカ諸国との商業関係を強化する必要があるとの見解を示した。コンゴ民主共和国のコルタン採掘鉱山で2019年撮影。(2024年 ロイター/Baz Ratner/File Photo)
Felix Njini
[ヨハネスブルグ/ワシントン 9日 ロイター] - 米シンクタンクの米国平和研究所(USIP)は9日公表した報告書で、米国は重要鉱物の調達で中国への依存度を下げるために、アフリカ諸国との商業関係を強化する必要があるとの見解を示した。
「米国の経済と国家安全保障は、アフリカ産を含む重要鉱物の安定供給の確保にかかっている」と指摘した。
米国は主な重要鉱物をほぼ100%、中国を中心とする「懸念される外国企業」に依存しているとし、物資が不足したり中国の輸出規制で打撃を受けたりしないために独自の供給源を見出す必要があると訴えた。
西側の鉱業会社はアフリカの豊富な鉱物資源の開発競争で中国企業に後れをとっている。中国に対抗するために「アフリカにおける重要な鉱物資源のパートナーシップ構築を視野に入れた、より精力的な商業外交」を展開しなければならないと強調した。
世界最大のコバルト供給国であるコンゴ民主共和国や、銅生産でアフリカ第2位のザンビアなどの国々における商業外交の強化を提案した。