国際司法裁、ガザ飢きんでイスラエルに対応命令 ハマス「停戦必要」
国際司法裁判所(ICJ)は28日、イスラエルに対し、パレスチナ自治区ガザのパレスチナ人に基本的な食料を遅滞なく届けるために必要かつ効果的な措置を講じるよう全会一致で命じた。2月19日撮影(2024年 ロイター/Piroschka van de Wouw/ File photo)
Stephanie van den Berg Nidal al-Mughrabi
[ハーグ/カイロ 28日 ロイター] - 国際司法裁判所(ICJ)は28日、イスラエルに対し、パレスチナ自治区ガザのパレスチナ人に基本的な食料を遅滞なく届けるために必要かつ効果的な措置を講じるよう全会一致で命じた。
ICJは「ガザのパレスチナ人はもはや飢きんのリスクに直面するだけでなく、飢きんが起きている」と指摘した。
今回の措置は、イスラエルがガザで大量虐殺(ジェノサイド)を行っているとして提起した訴訟の一環として、南アフリカが要求した。
ハマス幹部のバセム・ナイム氏は今回の命令を不十分とし、人道危機を食い止めるには、イスラエルに軍事攻撃停止を命じる必要があると主張。
「われわれはガザ、特にガザ北部における人道的悲劇を終わらせるためのいかなる新たな要求も歓迎するが、ガザの人々が見舞われている悲惨な状況に対する絶対的な解決策として、停戦命令を望んでいた」とロイターに語った。
イスラエル外務省は、現時点でコメントしていない。