世界のLNG、26年まで需給逼迫へ=ガス輸出国フォーラム
1月22日、主要な天然ガス産出・輸出国で構成する「ガス輸出国フォーラム(GECF)」のハメル事務局長(写真)は、トリニダードトバゴで開催された会合で、世界の液化天然ガス(LNG)市場は2026年まで需給が逼迫(ひっぱく)する状態が続くとの見通しを示した。写真はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで昨年12月撮影(2024 ロイター/Thomas Mukoya)
[ポートオブスペイン 22日 ロイター] - 主要な天然ガス産出・輸出国で構成する「ガス輸出国フォーラム(GECF)」のハメル事務局長は22日、トリニダードトバゴで開催された会合で、世界の液化天然ガス(LNG)市場は2026年まで需給が逼迫(ひっぱく)する状態が続くとの見通しを示した。24年の需要は1.5%伸び、50年までに最大22%伸びるとの予想を示した。
GECFには、トリニダードトバゴの他、カタール、ロシアなどが加盟。世界供給の3分の2以上は加盟国によって占められている。
GECFは23年の年次報告で、欧州とアジアのガス価格が最高値を記録したほか、変動幅も大きかったと指摘。各国政府は国民のエネルギー需要を満たすことに重点を置き、エネルギー安全保障への懸念が温室効果ガス削減目標を上回ったとの見方を示した。
会合に出席した英BP幹部は22日、ロシアのウクライナ侵攻後に価格が7倍に急上昇したことなどを例に挙げ、LNGの高過ぎる価格に苦言を呈した。