シェル、第4四半期に45億ドル減損処理へ シンガポール資産関連で

1月8日、石油大手シェルは、第4・四半期に最大45億ドルの減損処理を行うと明らかにした。写真は同社のロゴ。バンクーバーで昨年7月撮影(2024 ロイター/Chris Helgren)
[ロンドン 8日 ロイター] - 石油大手シェルは8日、第4・四半期に最大45億ドルの減損処理を行うと明らかにした。売却を検討中のシンガポールの石油精製・化学施設に関連した処理が主な要因という。
第4・四半期の天然ガス取引は前四半期から大幅に増加したが、石油取引は大幅減少したとしている。第4・四半期決算は2月1日に発表する。
液化天然ガス(LNG)の生産は690万─730万トンと予想。従来の予想レンジを小幅引き上げた。
同社は先月、保守点検で4カ月停止していたオーストラリアのプレリュードLNG施設の生産を再開した。
第4・四半期の上流部門生産は石油換算で日量183万─193万バレルを見込む。一方、化学・製品部門は調整後収益が赤字と予想している。
これに伴いバークレイズのアナリストは、第4・四半期の調整後営業利益を従来予想から11%引き下げて59億ドルとした。